周年記念誌の作り方|デザイン作成ソフト・手順・企画
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編集ソフト「ブックマ」による社会福祉施設の周年記念誌デザイン例
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低予算・短時間!雑誌型周年記念誌の作り方
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1.リサーチ・情報収集|周年記念誌の作り方
情報の収集・整理
記念誌の主な「情報収集方法」は、「人から」と「資料から」の2つ。「人から」は、「以前の記念誌担当者」・「組織の経営・運営の責任者(相談役i・会長・社長・理事長・校長など)」・「管理職(支社長・工場長・部長など)」・「現役社員・OB社員」・「組合委員長」・「古くからのお取引先」・「所属業界団体・協会などの幹部」など。
「資料から」は、「過去の記念誌・広報誌・社内報」・「過去の販促資料(パンフレット・カタログ・宣伝ポスターなど)」・「会社のデータ資料(売上高・社員数の推移など)」・「マスコミ掲載物」・「同業他社の記念誌事例」などとなります。
集めた情報は、企画資料として、整理・保存しておきましょう。
過去画像収集する
記念誌企画に使える「過去のイベント写真」・「資料写真」・「人物写真」なども収集しておきましょう。早い段階で、経営陣・社員などに、欲しい写真を伝えたり、所持写真について尋ねてください。
また、昔の紙焼き写真のスキャニングを行う際は、事前に「印刷に必要な画像サイズ」の確認を。
取材対象者の連絡先確認
取材予定者の連絡先を一覧にまとめましょう。その際、ご高齢の退職者・外部組織者については、ご健在かどうか必ず事前確認を。
2.スタッフ・予算・スケジュール|周年記念誌の作り方
アシスタントスタッフの確保
記念誌作成には、「企画」・「資料収集」・「取材依頼」・「撮影・取材」・「執筆」・「デザイン」・「文字校正」など多岐にわたる作業があります。記念誌作成の開始前に、できるだけ多くスタッフを確保しておきましょう。とくに「文字校正作業」は、最低3人以上で行うのがお勧めです。
担当者の通常業務を減らす交渉を!
記念誌作成は、かなりの作業量です。担当者は、通常業務との兼務でパンクしないように、上長に対し通常業務を減らす交渉を必ずしましょう。
周年記念誌の制作予算・作り方を決める
予算を、決める際に注意点が一つあります。当初予定より、記念誌の作成ページ数が増えることは、とてもよくあること。そのような際、予算に柔軟性があるかどうか、事前に上長に確認しておきましょう。
周年記念誌のスケジュールを確認
記念誌の納品・配布スケジュールについて事前確認し、各種作業のスケジュールを逆算しましょう(ホンラボで制作を予定されているお客様は、スケジュールのご相談も歓迎です)
3.目的・優先順位の決定|周年記念誌の作り方
周年記念誌を発行する目的・意義を決める
一般的な記念誌発行目的は、「周年を祝うため」・「関係者に感謝の意を伝えるため」・「歴史・功績を記録に残すため」・「社員の団結を固めるため」・「過去を知り、未来へ生かすため」などが定番です。貴組織にあった記念誌発行の目的を決めてください。
記念誌の「何が一番重要?」 優先順位の確認を!
周年記念誌作成は、一定の専門知識も必要ですし、内容変更が頻発しやすいため、かなりの作業量となることがほとんど。他業務と兼任では、納期に間に合わなくなる可能性は、かなり高めです。ご担当者は、いざという時の調整に備え、「納期・予算・クオリティのどの部分が一番重要で、どの部分が妥協可能なのか」、優先順位を事前に上長に打診しておくとよいでしょう。
4.企画・ページ数・ラフレイアウト|周年記念誌の作り方
周年記念誌の企画を決める
周年記念誌の「目的・制作体制・予算・スケジュール・実現可能性」などを考慮して、「企画」を決めていきます。なお、企画決定時は、あとから不条理な変更要請が発生しないように、経営陣・上長の確実な意思確認を!
各企画のページ数、総ページ数を決める
周年記念誌の企画が決まったら、まず「各企画のページ数」を概算します。次に予算・スケジュールを考慮し「総ページ数」と「各企画ページ数」の調整作業を行いましょう。記念誌制作中に、企画ごとのページ数、総ページ数は、随時調整していきます。
各企画のラフレイアウトを作成する
取材を行う前に、各企画の簡単なラフレイアウトを作成しましょう。仮タイトル・写真点数・写真内容・文字数などが明確なラフレイアウトを作成しておくと、その後の取材・本番用レイアウト作成作業がスムーズに捗ります。
ラフレイアウトに迷う場合は、bookuma内蔵の記念誌系テンプレートをラフレイアウトの代用を。
会社周年記念誌の関係者祝辞のレイアウトデザイン作成例
5.アポイント・取材・レイアウト|周年記念誌の作り方
取材依頼・アポイント
取材依頼文・フォーマットなどを作成の上、取材対象者に取材依頼を。なお、取材アポイントの際、その目的・取材内容などを前もって伝えると、当日スムーズに取材が進みます。
各企画の写真撮影・取材を行う
写真撮影の際は、ラフレイアウトの「写真の縦横比・画像サイズ」を意識して撮影し、インタビュー取材時は、必要な文字数を執筆できるだけの情報量があるか、常に確認を。
レイアウトデザインを作成する
撮影・取材が「ラフレイアウトの想定通り」だった場合は、その骨格を生かしたデザインで十分です。撮影・取材がラフレイアウトと大きく異なってしまった場合は、新たなレイアウトを考えましょう。(※ワードなどでレイアウト作成する場合は、事前にデータ作成上の上の注意点を確認してください。詳しくは、下記「記念誌作成ソフトについて」の項目へ)
6.原稿執筆・デザイン確定|周年記念誌の作り方
原稿を書く。簡単な校正を行う
原稿執筆の際は、レイアウトの「1行当たりの文字数×行数」という正確な文字数に合わせて執筆すると、不要なレイアウト変更が発生しません。作業効率・データ保存の観点から、執筆は、デザインソフトで行わず、ワープロソフトで行います。また、執筆開始前に、仮名送りや表記などは、統一ルールを作っておきましょう。
また執筆依頼をした原稿についても、この段階で、確実に集めておいてください。
レイアウトに画像を配置し、文字を流し込む
記念誌に掲載する画像・文章が集まったら、いよいよレイアウトデザインへの配置・入力です。その際、当初想定と異なる箇所がある場合、「画像や文字数に合わせてレイアウトを調整するか」それとも「レイアウトにあわせて、画像・文章量を変更するか」を検討してから、次の作業を行ってください。
最終デザイン案を確定する
記念誌全体のレイアウトデザインをみて、「色・文字・余白」などに統一感があるか、確認をしましょう。必要なら、微調整を行って、デザインを完成させましょう。
7.データ確認・文字校正・配布|周年記念誌の作り方
印刷用データの最終確認する
印刷データの問題には、「一般的に印刷データでNGとされていること」・「固有の印刷所でNGとされていること」の2種類があります。失敗を防ぐために、印刷発注前に、両者について事前確認しておきましょう。
なお、HonLaboでは、記念誌作成途中や、注文前に「印刷を行うのにデータに問題がないか」確認できるサービスをご提供しています。詳しくは下記の「事前データチェックサービス」記事へ。
文字校正・権利関係の確認を行う。
記念誌文字校正で特に注意が必要なのは、「名前・組織名・製品名などの固有名詞」・「電話番号・年月日・データなどの数字」です。また、記念誌内に肖像権・著作権などの権利侵害がないかも念のため確認してください。校正は、最低3人以上で行うのがおすすめです。
印刷発注。記念誌の配布
校正作業が終わったら、いよいよ印刷発注です。印刷発注前に、最終確認を念入りにしてください。たいていの印刷所では、印刷発注後、わりとすぐに無料での「データ差し替え」・「キャンセル」ができなくなりますので、ご注意願います。印刷物が仕上がったら、検品後に配布です。取材協力者には、礼状も同封しましょう。
デザイン作業量を減らす工夫
以下点を意識すると、周年記念誌デザインの作業量を減らせます。
●各企画ごとのページデザインは、共通性を高くする。
●執筆依頼の際は、依頼する文字数を「40W×20行で、800字文字」などのように具体的に指示する(後から改行が発生すると、レイアウト上の文字数が変わるため)
●写真撮影を依頼する際は、「印刷に必要な画像サイズ」、「おおよその画像の縦横比」も伝える。
●室内の人物写真撮影は、顔色の明るさに注意してほしい旨を伝えましょう。
記念誌の見栄えをよくする4つの方法
周年記念誌デザイン例|白紙の表2と本扉のレイアウトデザイン例
❶印刷用紙の変更
表紙印刷用紙を「コート180kg・220kg」にしたり、本文印刷用紙を「コート135kg・110kg」にしたりすることによって、冊子の体裁をグレードアップすることも可能です。ただ、冊子の綴じ方(中綴じまたは無線綴じ)・総ページ数によって最適な紙の厚さは異なります。ホンラボご利用時に、記念誌冊子の印刷用紙で迷われたら、お気軽にご相談ください。
❷表紙に「PP貼り加工」をする
表紙表面にフィルムを圧着する特殊加工を「PP貼り加工」といいます。PP(ポリプロピレン)を表紙表面に圧着することによって、表紙表面を保護し、光沢を出し、高級感が出せます。PP加工には、「ツヤあり」と「ツヤなし」の2種類のタイプがあります。
❸「表2・表3」を白紙ページにする
記念誌の場合、「表2(表紙の裏)」と「表3(裏表紙の裏」は、デザインを入れず、白紙ページにするとグンと高級感が出ます。特に、「無線綴じ」、「30P以上」、「表紙と本文の印刷用紙が別紙」のいずれかに該当する場合は、「白紙ページ」を強くお勧めします。なお、白紙ページでは、ページ番号も削除してください。
❹扉(本扉・中扉)デザインをいれる
40P以上の記念誌冊子の場合、「本扉(表2の次にいれる本文全体の扉)」や「中扉(章扉)」を入れて、冊子全体の高級感をアップするのもおすすめです。
WordからAdobeまで「記念誌デザイン作成ソフト」どれにする?
bookumaでデザイン作成した「会社周年記念誌のデザイン」作成例
Adobe InDesign
冊子レイアウトデザインに最適のプロデザイナー定番ソフト。有料ですが高機能なので、この ソフトを使いこなせるなら、InDesignでの記念誌作成はお勧めです。ただし、プロ用ソフトですので使いこなすには、一定のDTP専門知識・習熟が必須です。
Adobe Illustrator
有料かつ高機能なグラフィックソフト。ポスター・フライヤーなどの印刷用データを作成するのには、最適のソフトです。冊子デザイン作成にはあまり向いていませんが、一定の手間を覚悟すれば、ページ数の多い記念誌を作ることも可能です。
ワード・パワーポイント
ワード・パワーポイントでも冊子デザイン作成は可能です。ただし冊子作成用ソフトではないので、よく事前調査を。特に、以下点について、調査・設定のうえ、デザインに取り掛かりましょう。
- 印刷用のサイズ設定(仕上がりサイズと異なる)
- トンボ(内トンボ・外トンボ)
- 塗り足し
- ページ内の適正な余白設定
- 印刷に適正な画像解像度の設定
- ソフトにおける色表現(RGB)と印刷における色表現(CMYK)の差
- 発注予定の印刷所の受け入れデータ形式・制限内容
- 印刷所で使用可能なフォント
bookuma
bookumaは、豊富な記念誌専用テンプレートを搭載しており、レイアウトの自由編集も可能。冊子デザイン初心者の方でも、面倒な設定、予備知識がほとんど必要なく、利用しやすいシンプルなソフトです。「トンボ」などは、事前設定済み。デザインを作成すれば、そのまま注文可能です。(ただし、複雑すぎるデザイン作成には向いていませんので、グラフィック多用のデザイン希望の場合他ソフトのほうが向いています)利用法は以下通り。
bookumaでの記念誌レイアウトデザインの作成手順
1.デザインソフトbookumaをダウンロードする
2.bookumaでブックタイプ「社内報(広報誌・記念誌)」を選ぶ
3.記念誌の企画内容・取材内容にあったテンプレートを選ぶ
4.bookumaの「テンプレ編集機能」でテンプレートのレイアウトを調整する
5.デザインに写真を配置して、原稿を流し込む
6.文字校正を行う
7.印刷発注を行う(bookumaでのデザイン作成は無料ですが、印刷発注は有料です)
なおbookuma搭載の記念誌向きテンプレートのデザイン例は下記へ。
周年記念誌の構成内容・企画コンテンツ
周年記念誌の基本的な「構成内容」・「企画コンテンツ」を紹介します。
●記念誌表紙|代表者・施設建物などの写真が定番
●目次(30P以上の場合、目次ありを推奨)
●団体代表者(社長・理事長など)の巻頭挨拶・ロングインタビュー
●関係団体代表・市区村長などからの祝辞
●設立理念・社訓・経営方針・クレドなどの紹介
●組織沿革史。「ビジュアル」年表
●組織体制・組織図の紹介
●展開事業の紹介
●支社・営業所・工場・部署などの紹介
●思い出フォトギャラリー(業務風景・社員旅行・式典など)
●歴代会報誌・広報誌の紹介
●歴代代表者の紹介
●マスコミ掲載・VIP訪問などについての紹介
●ボランティア・社会貢献の紹介
●校歌・社歌などの紹介
●創業・創設時代の秘話紹介
●創業・創設メンバーの対談・座談会
●大ヒット商品開発ストーリー
●各部署・組織のヒストリー・あゆみの紹介
●組織運営の危機と乗り越えストーリー
●地震・洪水など大災害への対応ヒストリー
●新型コロナウイルスとの闘い
●現社員・会員等の未来へむけた座談会
●現社員・会員等のスタッフ紹介(中小企業の場合)
●現社員・会員等の一言メッセージ寄せ書き
●編集後記