社内報冊子の制作費・料金|予算相場別の作り方
- カテゴリー
- 社内報作成の基本テクニック・知識編
デザイン作成ソフト「ブックマ」の社内報作成例
⇒デザイン作成ソフトbookumaのダウンロードは、bookumaダウンロードページへ
社内報冊子の制作料金は、自社制作・外注で大きく異なる
紙・冊子の社内報制作の道は、大きく2つに分かれます。1つ目は「社内報作成を自社制作で行う」場合、2つ目は「外部の社内報制作業者に、制作・デザインを外注する」場合です。このどちらを選ぶかは、御社で、社内報に、どの程度の「時間」・「人員」・「予算」をさくことができるか、どのような社内報を作成したいかで決まります。そして、自作か外注かでは、そのメリット・作業内容・制作費は、大きく異なります。以下には、まず、外注・自社制作それぞれのメリット・デメリットをまとめます。その後に、一定の制作料金・費用相場の場合、どの程度「社内報の制作・デザインを外注可能」かを、ご紹介します。
■社内報制作会社に委託した場合のメリット
- 社員の業務負担が小さくなる
- プロから助言・サポートを得られるため、見栄えの良い社内報ができる
- プロから助言・サポートを得られるため、他社事例を参考にできる
- 社内報の発行目的・企画などに、第三者としてのプロの意見を聞ける
- プロから企画・構成・取材などでサポートをしてもらえる
■社内報制作会社に委託した場合のデメリット・不安点
- 外部委託業務が多いほど大きな予算が必要になる
- 制作業者に委託する場合でも、判断が必要なため編集・印刷などの知識は必要
- 制作業者をコントロールできず、意図と違うものができあがる
- 社内報が軌道にのった後に、不要になったのに業者を切れないときがある
- 無難な社内報になりやすい
■社内報を自社制作したときのメリット
- 外注予算が不要
- 社員が得た社内報の編集スキルが、以降パンフレット等の制作でも役立つ
- 社内・業界をよく知っている自社社員のため、深い点まで取材できる
- 社内の機微に触れる問題でも、取材が可能
- 社員による取材のため、社内の風通しがよくなる
- 総務社員なら取材名目で、社内調査ができ、社内の雰囲気を把握できる
■社内報を自社制作したときのデメリット・不安点
- 社内報制作スタッフが編集・印刷などの知識を習得するまでが大変
- 社内報制作・取材などのために、時間をとられる
- 取材・撮影・執筆などの作業が必要になる場合がある
- いかにも手作りな素人風の社内報になりやすい
以下、予算相場別に、「社内報」をどの程度外注可能かどうかを、ご紹介します。
完全手づくりコース[制作費2万円以下]
社内報にかけられる予算はほとんどない。総予算は2万円以下という場合の、社内報作成パターン。原則、企画からデザイン・印刷まで、全ての作業を自社内で済ませます。
[作業内容・作業に必要な条件]
- 社内で、企画・撮影・取材・デザイン・執筆を行なう
- デザイン作成ソフトは、WordやPowerPointなど
- 自社プリンターで印刷。製本はホッチキス止め
メリット
センスのある人が作った場合は、温かみ、手づくり感がある、すてきな社内報を作ることが可能。そして、とにかく安い。
デメリット
いい意味では手づくり感がある反面、写真・デザイン・印刷等を見栄えよく作るのが非常に難しい。デザイン作業・執筆作業などに、時間がかかり、社員に支払う人件費を考えると、実は制作料金は、割高になっているケースも多い。また見栄えしない社内報になってしまうと、掲載された社員たちも社内報を大事にせず、家族や社外の人に見せにくいことも。
印刷のみ外注コース[制作費5万円以上]
印刷以外の作業は、社内で全て行なうケース。「中綴じカラーA4ページ数16P・1000部程度」なら、印刷代はおおよそ10万円以下。ただし、印刷代は部数が少なくなってもそんなに極端に安くはなりません。たとえば、「中綴じカラーA4ページ数16P・100部程度」でも「1000部の印刷代」の半分程度はします。
[作業内容・作業に必要な条件]
- 社内で、企画・撮影・取材・執筆・デザインを行なう
- 印刷は、社内報のデザイン作成会社や印刷会社に発注する
メリット
印刷以外は、外注するので料金もかなり安い。印刷については、本格的な仕上がりの「社内報」が期待できる。
デメリット
デザイン作成・印刷発注には、フォント・画像などについて、DTPの基礎知識が必要。また、社内報のデザイン作成は、WORD、Excelなどでは結構大変。一方、illustrator・inDesignのように高度なプロ用デザインソフトは、購入費もかかり、操作もかなり難しい。
デザイン・印刷のみ外注コース[制作費30万円以上]
予算と見栄えのバランスがよいため、一番多い社内報の制作形態。必要なデザイン作成料金は、社内報本文1Pあたり1万円から3万円程度、表紙なら5万円~10万円程度。印刷代金は、部数次第ですが、総ページ数20P・500部なら10万円前後です。ページ数が30P以下なら、デザイン費と印刷費を合わせておおよそ100万円以下で制作可能。
[作業内容・作業に必要な条件]
- 社内で、企画・撮影・取材・執筆を行なう
- デザインは、デザイン制作会社に外注する
- 印刷は、社内報のデザイン作成会社や印刷会社に発注する
メリット
プロのデザイナーに頼むため、デザインの自由度高く、よいデザインの社内報になる可能性が高い。印刷も印刷所に頼むため、本格的な仕上がりの「社内報」が期待できる。
デメリット
デザインを外注する場合でも、DTPの基礎知識は必要。またデザイナーの実力や性格が分からないと上手に意図を伝えられず、予想外の仕上がりになるのでご注意。進行管理をうまくできず、デザイナーにOKを出したあとなのに、上司や経営者によってデザインのやり直し指示などが入ると、担当者がデザイナーと上司の板挟みなんてことも。
すべてお任せコース[制作費150万円以上]
「企画立案」・「取材」・「撮影」・「執筆」・「校正」・「印刷発注」など、基本的な作成作業を、全て社外で行います。ただし、御社担当者も必要に応じてサポート・立ち合いが求められます。「企画立案・取材・撮影・執筆・校正・印刷発注」など、社内報で外注可能な作業をすべて委託した場合、委託料金・費用の相場は、社内報1Pにつき15~30万円程度。別途印刷費がかかります。たとえば、社内報20Pを丸投げした場合、300万~600万程度。
[作業内容・作業に必要な条件]
- 社内報作成ができる外部業者を発掘し、発注をする
- 企画立案などについては、総務などの人間も深く関わる
- 外部スタッフの企画・取材・原稿・デザインなどをチェックする
メリット
社内の人間に、社内報の作製知識がほとんどなくても、立派な社内報を作ることが可能。特に、企画・撮影・デザイン・執筆・印刷など、全てをプロに任せるため、完成度の高い社内報作成が可能です。
デメリット
社内報の作成費用がとても高くなってしまうので、中小企業には不向き。指示を行なう社内の人間が、社内報の制作知識に疎い場合、業者の力以上のものは作ることが難しい。また、写真・デザイン・印刷などの見た目は立派だが、無難な内容の社内報ができてしまう可能性も。そして最大のデメリットは、貴重な情報収集・リサーチの手段でもある社内報を外部任せにすることによって、社内の雰囲気・社員のモチベーションなどの細かい情報を把握しにくい点でしょうか。
⇒デザイン作成ソフトbookumaのダウンロードは、bookumaダウンロードページへ