オーバープリント(墨ノセ)
- カテゴリー
- データ作成注意事項
オーバープリント(墨ノセ)とは、画像等の上に、墨ベタ(K100%)の色を重ねると発生します。印刷所では、文字やデザインパーツの墨ベタ(K100%)の下に画像などがある場合、自動でオーバープリント(墨ノセ)処理をします。以下参照願います。
※墨ベタ(K100%)文字の場合、下の画像が透けて見えるときがある(上の画像はやや誇張)。
■オーバープリント(墨ノセ)になる場合
❶上記画像のように複雑な画像や「背景イラスト」等の上に墨ベタ(K100%)の「デザインパーツ」・「文字」などを重ねる。
❷文字下の「花の写真」が透けて見えてしまっている。
※K100%に他のCMYのどれかの色を1%でも混ぜた場合
■オーバープリント(墨ノセ)を回避したい場合
❶K100にほかの色(CMY)を1%でもよいので混ぜて使用する(ex.K100%にC1%を追加など)。
❷上記画像のように、下の色が見えることはなくなる。
■オーバープリント(墨ノセ)を回避しないほうがよい場合
小さい文字や細い線のデザインパーツなどでは、オーバープリント(墨ノセ)を回避せず、オーバープリント(墨ノセ)にしたほうが、版ズレ(※以下説明あり)を防ぐことができ、通常見栄えよく仕上がります。小さな文字では、K100%の使用を推奨しています。また文字の下の画像などが複雑な画像でない場合、オーバープリントが発生してもあまり目立たないことが多いです。
※「版ズレ」とは、多色印刷で発生する現象で、特定の色の位置がずれて文字・線などの輪郭がぼやけたり、色の境界部分の紙の色が見えてしまうことです。